【書評】書籍『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』を読んだ感想とおすすめのポイント

書籍『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』の概要

目次

目次は以下の通り。

  • 第1章:ブロックチェーンとは
  • 第2章:ブロックチェーン技術の理解
  • 第3章:ブロックチェーンアプリケーションの理解
  • 第4章:ブロックチェーンプロダクトの比較
  • 第5章:ビジネスへの応用
  • 第6章:アプリケーション開発の基礎知識
  • 第7章:Solidityによるアプリケーション開発
  • 第8章:アプリケーション開発のフレームワーク
  • 第9章:アプリケーション設計の注意点
  • 第10章:技術的課題と解決策
  • 第11章:ブロックチェーン技術の未来

著者の経歴

著者の加嵜長門氏の経歴は以下の通り。

株式会社DMM.comラボ・スマートコントラクト事業部エバンジェリスト。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。ビッグデータ活用基盤の構築に携わり、SparkやSQL on Hadoopを用いた分散処理技術やブロックチェーン技術の研究開発、事業提案などを担当。共著に『詳解Apache Spark(技術評論社)』、『ビッグデータ分析・活用のためのSQLレシピ』(マイナビ出版)

共著者の篠原航氏の経歴は以下の通り。

株式会社DMM.comラボ・スマートコントラクト事業部テックリード。株式会社ネクストカレンシー所属ブロックチェーンエンジニア。サーバーサイドの設計・実装やビッグデータ基盤の構築に従事、計算リソースの効率化や継続的デリバリ、デプロイなどの開発支援に携わる。暗号通貨関連では、ウォレット周りの実装を担当。得意な分野は分散システムやシステムの高可用性など

印象的なポイント

印象的なポイントは以下の通り。

  • 自由にプログラミング可能な暗号通貨によって、これまで人類が実現できなかった経済の仕組みが実現される可能性があります(P56)
  • あらゆる契約がプログラムとして記述できる世界が到来する(P306)
  • スマートコントラクトによる契約の自動化は、こうした法律を自然言語ではなく、プログラムとして規定し、解釈の揺れが発生する余地もなく、誰にも否定できない仕組みとして運用することを実現できる可能性がある(P306)
  • 契約の記述手段として自然言語以外に、新たな手段としてプログラムを手に入れたことは、人類にとって大きな力になるでしょう(P306)
  • ブロックチェーン技術に代表される分散台帳で、モノやサービスの貸し借りの履歴をいつでも参照可能な形で管理可能となれば、交換の媒介として用いられている通貨の存在は不要となり、生活のためにお金が必須ではなくなる社会の到来が予想できます(P307)

個人的な感想

個人的な感想は以下の通り。

  • ブロックチェーンアプリケーション開発にフォーカスを当てた良書
  • インターネット技術について造詣が深い著者による解説はとても示唆に富む
  • 著者が所属するDMMグループにおいても、スマートコントラト事業部が創設されるなど、DMMの今後の動向についても要注目と思われる