ブロックチェーンの活用事例

メルカリの仮想通貨・ブロックチェーンに関する取り組みについて整理してみる。

メルカリの仮想通貨・ブロックチェーンに関するニュース

メルカリのブロックチェーンに関する取り組みについて整理しておきます。

山田CEO「将来的にはブロックチェーンの活用もある」(DIGIDAY)

DIGIDAY日本版の取材での山田CEOの発言です。

ビットコイン / ブロックチェーンに関しても情報を追っている。現実的には事業に活用できるかはまだわからない

参考:メルカリ山田CEO:将来的にはブロックチェーンの活用もある

ブロックチェーンで不正防止を狙う(日経コンピュータ)

2017年10月17日、日経コンピュータにて、以下のような記述がありました。

機械学習とならんでメルカリが今後注力する技術がブロックチェーンだ。同社は用途などに関する詳細を明らかにしていないが、有望視されるのが記録の更新や契約処理を自動的に実行するスマートコントラクト技術の利用。改ざんを防ぎつつ決済処理を自動化するといった用途が考えられる。「取引の安全性や信頼性を確保することは大きなテーマ。ブロックチェーンの可能性は非常に大きい」(名村CTO)

参考:信頼性の向上を急ぐメルカリ、機械学習とブロックチェーンにIT投資

インタビューに答えている名村CTOですが、サイバーエージェントで、アメーバピグ、AWA、Abema TVなどの立ち上げを行った後、2016年7月に、メルカリにジョイン。

サンフランシスコで開発をリードし、US版メルカリの開発をリードした実績をお持ちです。

仮想通貨「MERCOIN(メルコイン)」を発行?

メルカリによって、メルコインの商標登録がされていたという話。これは頭に留めておく程度で良いでしょう。

研究開発組織「mercari R4D」を設立

メルカリは、社会実装を目的とした研究開発組織「mercari R4D(アールフォーディー)」を設立。

  • 代表には木村俊也氏が就任
  • 「ブロックチェーンを用いたトラストフレームワーク」も研究テーマ
  • 2018年の予算は数億円。再来年以降は大きくなる。3〜5年かかるような中長期的なものを基準にしている。

シャープや東京大学など6つの機関とIoTやブロックチェーンなどをテーマに共同研究を進める。

ちなみに、R4Dとは、

  • 調査(Research for)
  • 開発(Development)
  • 設計(Design)
  • 実装(Deployment)
  • 破壊(Disruption)

から構成された名称。

IoTやブロックチェーン、AR・VRなどは、2〜3年後にはかなり我々のビジネスに影響することが容易に予想できる。そういったところをちゃんと追っておくのは、会社として競争力を高めるために重要

個人的な見解・考察

個人的な見解・考察についていくつか述べておきます。

ビットコインではなくビットコインキャッシュ決済を個人的には希望

一部、山田CEOがビットコイン決済に前向きのような記事もありましたが、もしビットコイン決済を導入するにしても、ビットコインではなくビットコインキャッシュ決済を希望します。

なぜなら、ご存知のように、ビットコインは送金詰まりが半端なく、手数料もとてつもなく高くなってしまっているので、もはや実用的な代物とは呼べないからです。一方、ビットコインキャッシュはブロックサイズにまだまだ空きがありますし、2018年にはハードフォークが予定されており、さらなるブロックサイズの拡大が見込まれています。

中長期的な目線でブロックチェーンを研究するのは、戦略的にアリである

ブロックチェーンについては、「革命だ革命だ」と喧伝されたものの、実証実験を行った結果、まだまだ実用化に耐える代物ではないことが明らかになった状況です。MITメディアラボの伊藤所長も仰っているように、マラソンのように長い時間が必要だと個人的には考えています。

ですが、ブロックチェーン技術は社会を根本から変革する破壊的技術の一つであることは言うまでもありませんし、これらも踏まえつつ、中長期的な目線で、ブロックチェーン技術の研究に取り組むメルカリの姿勢はさすがだなという印象です。

ブロックチェーン関連の技術はまだまだ未成熟であり、いわゆる「10年選手」がいない状況です。今から勉強すれば、それなりの第一人者的なポジションにつくことができ、メルカリのような将来性のある企業からオファーを獲得することもありえるかもしれません。